世界中で、地球温暖化への危機感が高まっています。地球温暖化は気温が高くなるだけではなく、気候の変化による災害、環境の変化による動植物の絶滅、食料事情の悪化など、地球全体、そして私たちの社会や生命に大きな影響を及ぼします。
地球温暖化の主な原因は、化石燃料(石油・石炭など)の燃焼による人為的な温室効果ガス=二酸化炭素( CO2)やメタンなどの増加によると言われています。一度地球上にたまってしまったCO2は取り除くことはできません。しかし、その放出量をコントロールし、地球温暖化の影響を最小限にとどめることはできます。今さかんにCO2削減が叫ばれているのは、私たちが生きるこの時代が、地球温暖化が悪化するか改善されるかを左右する重要なターニングポイントだからなのです。
CO2削減は、化石燃料やウランなどの枯渇性エネルギーから、再生可能エネルギーへの転換が大きな鍵となっています。
■再生可能エネルギーとは:自然界に存在するエネルギー流に由来し、かつ自然界の営みによって利用するのと同等以上の速度で再生されるエネルギー源。太陽・風・水力など自然エネルギーもそのひとつです。
しかし、自然エネルギーを使おうと言っても、ふだんの暮らしの中で何をすればいいのかわからない…という方は多いのではないでしょうか。自然エネルギーの多くは発電に使われますが、これまでは、
(1)風車や太陽光パネルなど、自然エネルギー発電設備を設置する
(2)自然エネルギー発電施設から送電してもらう
という方法でしか、自然エネルギーによる電力を使うことはできませんでした。
(1)は、発電設備の設置・運用に費用がかかったり、設備のための土地が必要となるなど、気軽にできるものではありません。
また、(2)はビルや工場など、大量の電気の利用者にしかできないように法律で規制されています。さらに、発電設備がまだ少なく、実際に自然エネルギ−による電力を利用しているビルや工場は、ほとんどありません。
そこで、自然エネルギーを手軽に利用できるために考えられたのが「グリーン電力証書」です。
NPOグリーンシティでは、みなさまにもっと手軽に自然エネルギーを使っていただきたいと考え、このたび「グリーン電力証書システム」の取り扱いを始めました。他のグリーン証書を取り扱う団体では、別の発電施設が作った電力を証書としてやりとりしますが、NPOグリーンシティは大間町にある私たちの市民風車「まぐるん」ちゃんが作った電気を、私たちが証書として販売します。生産者の顔が見える、まさに産直の自然エネルギーなのです。
自然エネルギーによる電力(=グリーン電力)は、地球環境や私たちの安全・安心な未来に対する配慮をするために、従来の電気に比べて費用がかかります。その配慮を評価しなければ、従来の電気と競争することができず、発電を続けることが難しくなります。
このような現状から、自然エネルギー電気の持つ付加価値に対して対価を支払うものが、その自然エネルギー電気を使っていると見なすというルールが生まれました。この付加価値を証明したものが「グリーン電力証書」です。
このルールにより、発電施設を持たない企業や家庭などでも、グリーン電力証書を購入することで手軽に自然エネルギーによる電力を使うことができます。そして、証書の購入費用が自然エネルギー発電所にわたることで、地球環境や私たちの未来のために役立つ発電を続けていくことができます。
「グリーン電力証書システム」を利用することにより、企業など法人は自然エネルギーによる発電の普及・促進に貢献するとともに、省エネルギー・環境対策のひとつとしてご活用いただけます。また、一般家庭もクリーンで安全な自然エネルギーによる電力を使うことができるのです。
また、現状では、自然エネルギー発電施設から家庭や施設等に直接電力を送電することはできません。例えば、市民風車「まぐるん」ちゃんが作った電力は、東北電力へ売電していますが、その電力は他の発電所が作った電力と混ざり合って、各家庭等に送電されています。電力はこの分が自然エネルギー、この分が電力会社、と分けて使うことはできません。
電力会社の電力を使いながら、付加価値(環境・未来への配慮等)を証明するグリーン電力証書を持つことで、自然エネルギーによる電力を使っているとみなすのが、このグリーン電力証書システムなのです。
※グリーン電力証書システムについての詳細は、日本自然エネルギー株式会社のウェブサイトをご覧ください。